新澤醸造店の新しい川崎蔵におじゃましてきました。
川崎蔵は、以前は別の会社の蔵でした。
そこが廃業されたので、施設と周辺の山を買い取ったそうです。
山まで購入したのは、水の事を考えて。それほど、素晴らしい水質の土地だということですね。
仕込み蔵に入ると、まずリキュール用のスペースがあります。
ちょうどヨーグルトリキュールを仕込んでいるところでした。
日本酒の仕込み部屋を見てみると、写真のようにきれいな足場が組まれていました。
残っていた足場にさらに工夫を加えたそうです。
三本木蔵をご存じの方ならお分かりだと思いますが、以前の仕込み蔵は足場が狭く、初めてのってみた時はおっかなびっくりでした。
まるで綱渡りのような足場から、今回のゆとりのある足場へ。蔵人さんもかなり作業しやすくなったのではないでしょうか。
残された蔵の良いところはそのまま利用し、一方で新澤醸造店の動きやすいように改良する、そんな姿勢が感じられます。
おじゃました日は、ちょうど留のタンクがありました。これから約1か月をかけてどのようなお酒に成長していくのか楽しみです。他にも「伯楽星」の純米吟醸や、宮城県内向けの純米酒などが仕込まれていました。いろいろな米や酵母が使われ、それぞれのタンクごとに異なった香りがただよっています。
ようやく新澤醸造店が帰って来た気がしました。
釜場も非常に衛生的で、さらにクレーンの存在が作業をしやすくし、蒸米の水もきれいにきることができているそうです。
釜神さまも嬉しそうです。
酒母室とからし場も、それぞれ使い勝手が良さそうです。
酒母も元気に活動しているし、からし場の米はキラキラ輝いています。
人だけではなく、お酒も喜んでいるように思えませんか。
大きく変わったのが麹室です。
床を入れ、温度管理がしやすくなった上に、部屋が2つに仕切られているので、麹の管理が非常にしやすくなったそうです。
圧搾室では、「伯楽星」純米吟醸を搾っていました。
黄金色に光る新酒が印象的でした。
出荷場は別棟になっており、天井が高く広々としています。
フォークリフトも大活躍。
お酒が瓶に詰められラインを流れていくようすが、見ていて本当に嬉しい光景です。
蔵は生きています。
みなさんのようすを見ていると、今まで以上にのびのびと作業をされています。
建物の倒壊に怯えることなく、自分たちのお酒を造ることができる喜び。それを今強く感じているのではないでしょうか。
まず感じるのは今まで以上のキレの良さ、水の違いが大きな理由だということを感じます。
でも、それ以外にも蒸米・枯らし・麹、そしてその後の仕込みと、すべての工程がより洗練されることによって、酒質が変わって来たのだと強く思いました。
今回の移転についても、たまたまこの建物が空いていたから買ったのではなく、施設・水・環境など、考えうる最良の選択がこの川崎蔵だったのではないかと感じました。
でも、まだまだ蔵のようすが手の内には入っていないと思います。
蔵を自由に使いこなせるようになり、より自信を持ってお酒を造ることができるようになった時、「あたごのまつ」「伯楽星」はさらなる進化をとげることでしょう。
その日が楽しみです。
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