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2013年3月1日金曜日

盃繋(はいけい) ―僕たちは、忘れない―

あの日から、2度目の3.11が近づいてきました。
今年は16軒のお店と共に、消費をしながら応援したいと思います。

2度目の「盃繋」、期間は3/7(木)~11(月)~17(日)の11日間です。
http://haikei.jimdo.com/


忘れたくても忘れられない史上最悪の震災、3.11東日​本大震災から2年が経とうとしています。
復興は遅々として進んでいないにも関わらず、震災の話題​・被災地の状況はこの1年間でさらに報道されなくなってきました。
2年前に見た、あの凄惨な光景を決して風化させてはいけません。

3月11日を目前に、16軒のお店を通じて札幌からの想い​を伝えようと、僕たちのできることを考え、盃(酒)を繋​いでメッセージを伝えよう、という想いをこめて「盃繋(​はいけい)」と名づけました。

…日本酒を呑んで、被災地に想いをはせてみませんか。
料理を味わいながら、大地の恵みを感じてみませんか。

・特に震災で被害を受けた蔵元を中心に、多くの日本酒を用意しております。
(全店共通の想いのこもった日本酒もあります)
・東北・関東各地の、地のものを大切にした料理を用意しております。

各地に想いをはせながら、日本酒と料理を楽しんでいただければと思っております。
期間中、ぜひそれぞれのお店の日本酒と個性ある料理を味わってください。

16軒の中の、いつものお店で呑むだけでもいいんです。
でも、これを機会に新しいお店を覗いてみたり、何軒かハシゴされたりするのもいいと思います。

まだ2年目、すぐに終わるわけにはいきません。
僕たちは、「消費する」という形で応援したいと思っています。

【期日】
3月7日(木)~11日(月)~17日(日)の11日間
(各お店ごとに異なります)

【Web】
http://haikei.jimdo.com/

【参加店】
・「活食隠れ酒蔵 かけはし」(ブログ)
 地下鉄南北線すすきのから徒歩3分
 011-552-0870/中央区南4条西2丁目8-11第31桂和ビル4階
 7~17日参加(全日)※参加期間は休まず営業
・「活食隠れ酒蔵 かけはしHANARE」
 地下鉄南北線 すすきのから徒歩3分
 011-552-0870/札幌市中央区南4条西2丁目8-11桂和ビル2階
 7~17日参加(全日)※期間中11日定休日
・「北海道産酒BAR かま田」
 地下鉄南北線 すすきのから徒歩2分
 011-233-2321/札幌市中央区南4条西4丁目MYプラザビル6階
 11~16日参加※参加期間は休まず営業!
・「かま田別邸 蝦夷風花」
 地下鉄南北線 すすきのから徒歩3分
 011-211-6270/札幌市中央区南5条西3丁目第4グリーンビル1階
 11~16日参加※参加期間は休まず営業!
・「和食屋 隠口(こもりく)」(ブログ)
 地下鉄南北線 すすきのから徒歩1分
 011-242-3402/札幌市中央区南3条西3丁目新山ビル3階
 7~17日参加(全日)※期間中10・11・17日定休日
・「酒とめし 参醸倶楽部」(ブログ)
 地下鉄南北線 すすきの2番出口から徒歩約5分
 011-222-4646/札幌市中央区南4条西6丁目10-1・2階
 7~17日参加(全日)※期間中12日定休日
・「かもし家 淳吟」(ブログ)
 地下鉄東西線 南郷18丁目から栄通側へ徒歩5分
 011-855-34402/札幌市清田区北野7条1丁目長井ビル1階
 7~17日参加(全日)※期間中10日定休日
・「ろばた家 淳吟 其ノ弐」(ブログ)
 地下鉄東西線 南郷18丁目から栄通側へ徒歩4分
 011-851-3430/札幌市白石区栄通19丁目3-1
 7~17日参加(全日)※期間中11日定休日
・「蕎麦屋酒 艸菴」(ブログ)
 地下鉄東西線 円山公園から徒歩5分
 011-622-2202/札幌市中央区大通西23丁目2-25ラ・メール円山公園1階
 7~17日参加(全日)※期間中13日定休日
・「とりきん」
 地下鉄南北線 北34条4番出口より左折してすぐ
 011-756-8510/札幌市北区北32条西3丁目2-13 Leterre1階
 7~13日/※期間中11日定休日
・「蕎麦とお野菜 おもてなし 花桐」
 地下鉄東西線 西11丁目から徒歩5分
 011-219-7771/札幌市中央区南1条西8丁目 小六ビル1階
 7~17日参加(全日)※期間中10・17日定休日(ランチ営業有)
 ※16日盃繋スペシャル完全予約貸切イベント
・「蕎麦切り 春のすけ」(ブログ)
 JR札幌北口から徒歩約10分(ファイターズ通り沿い)
 011-742-1290/札幌市東区北7条東3丁目15-72
 9・10日参加(ランチ営業有)
・「Beast Kitchen(ビーストキッチン)」
 地下鉄東西線 大通から徒歩3分(狸小路1丁目)
 011-222-7566/札幌市中央区南2条西1丁目5-7第一広和ビル1階
 11~16日参加※参加期間は休まず営業!
・「居酒屋 ほがら家」
 地下鉄南北線 すすきのから徒歩約2分
 011-271-5657/札幌市中央区南3条西3丁目克美ビル2階
 7~17日参加(全日)※期間中10・17日定休日
・「和食や 円」(ブログ)
 地下鉄南北線 すすきのから徒歩約3分
 011-211-4837/札幌市中央区南3条西3丁目プレイタウン藤井ビル3階
 11~17日参加※参加期間は休まず営業!
・「旬菜鮮魚 味和久(みわく)」(ブログ)
 地下鉄南北線 すすきのから徒歩約1分
 011-251-0380/札幌市中央区南3条西3丁目都ビル4階
 7~17日参加(全日)※期間中10・17日定休日

2012年8月25日土曜日

歴史の継承 ―新澤醸造店 三本木蔵―

旧宮城県志田郡三本木町。現在の大崎市三本木、新澤醸造店がある街です。
いつの時代も豊かな、鳴瀬川のほとりの穀倉地帯で、新澤醸造店は発展しました。


平成23(2011)年3月11日、東日本大震災による震度6強の地震で、新澤醸造店は全壊指定を受けました。
川崎蔵に造りの中心を移してからも、しばらくは建物が残っていたのですが、今年ついに解体されてしまいました。
解体された跡地を、見に来ました。

三本木のバス停で降りて、いつもの場所に立ちます。
建物だけではなく、門柱や塀も含めてすべてがなくなっていました。

事務所はどこか見てみると、すぐ左にあるとの看板が。
古い洋品店が、新澤醸造店の仮店舗になっていました。


蔵の敷地に戻って、全体を眺めて見ました。
「思っていたより狭い場所にあったんだな…」というのが正直な感想でしたが、後日杉原専務とお話しした時には、「思ったより、広いんだな…と思いました。」との感想を持たれたとのことでした。


蔵へと続いた道、解体前は道の右側に事務所と母屋があり、その向こうに3棟の蔵が立っていました。


みんなでワイワイとお昼を食べた場所も、今は更地となり、奥にコンテナだけが残っています。


コンテナの前に、ぽつんと犬小屋がありました。
人がいなくて活気がないと、とても寂しいね。

敷地の奥から、入り口側(道路側)を見てみました。
右手奥の道路側に見えるのが、現在の仮店舗です。こうやって見ると、結構広いのかもしれません。
左手の仙台銀行跡も近々更地になり、道路側に新澤醸造店の店舗と母屋を建て直すそうです。
残りの土地も、有効に使うことができるように、いろいろと考えているとのことでした。


新澤さんが来られたので、店舗の方におじゃましました。
札幌のみんなから送られた写真が、新澤さんの机から見える場所に、大事に飾られていました。


仮店舗の中には、蔵から運び出された昔のものがたくさん飾られていました。
新澤醸造店に縁の深い、土井晩翠の歌や愛宕の松の写真など。

古いかけ時計は、いずれまた動かしたいと思っているそうです。こうして新澤醸造店の歴史が、また紡がれていくのですね。


目に着く場所に、大きく名前の入った皮の鞄が大切に置かれていました。
新澤順吉さん、この方が、新澤醸造店を発展させたのだそうです。一番賑やかだった頃のお話も聞かせていただきました。


新澤醸造店の繁栄を表す琺瑯の看板。
新しい店舗に、この看板がかけられる日を楽しみに待ちます。


「写真をたくさん撮っておいてくださいね。」と新澤さんに言われました。
「以前あった三本木蔵と、現在の仮店舗、そして未来の三本木、さらには川崎蔵と新澤醸造店のすべてを見ておいてください。」と言っていただきました。
大切に記録しておきたいと思っています。

今回の訪問でも、やっぱり三本木は晴れでした。
青空に、鎮守様の木々が生えます。何度来ても、気持ちが良くなる場所です。


造りは川崎に移っても、新澤醸造店の心は三本木にあるのです。


――――
・「新澤醸造店(三本木本社)」
住所 〒989-6321 宮城県大崎市三本木北町63
電話 0229-52-3002

2012年8月24日金曜日

8月の東北 ―気仙沼大島―

気仙沼港から、大島汽船のフェリーに乗船して25分の船旅。
亀山を左に望み、浦の浜に近づいて来ると、以前よりも養殖イカダの数が多くなっていました。

10か月ぶりに大島に上陸です。
港に着くと、乗客と自動車が一斉に動き始めます。夏の大島に、少し活気が戻ってきました。
フェリーに貼られた横断幕に、応援するみんなの気持ちがこもっています。


とは言え、まだまだ津波の痕跡がなくなった訳ではありません。
海底に沈む漂流物との戦いは、まだまだ続いているのです。

傍らにはサルベージされた重油タンクが転がり、津波から難を逃れた「海来」にいたっては、船底を痛めてしまったそうです。
現在修理待ちだとか。


大島に上陸すると、亀山リフトがなくなってしまったことに、寂しさを感じます。
塩で錆びてしまった鉄柱が、見るからに痛々しい。


リフトの跡地を通り、観光協会に向かって歩いていると、ひまわりの花が植えられていました。
「津波に負けないぞ。」という気持ちと、「美しい大島を再生させたい。」という気持ちが伝わってきて、胸が熱くなります。


自転車で、島内を移動してみました。
浦の浜から田中浜に抜ける道は、こんなに何もなかったのでしょうか。

3月11日には、それぞれの浜から進入した、この青看板の先で津波がぶつかり、大きな水柱が立ったのです。
島のみなさんは、「覚悟を決めた。」という話を伺いました。


田中浜まで来ると、積んであった廃車の山がずいぶん小さくなっただけではなく、がれきも分別されて、それぞれに積まれていました。
でも、まだまだ堤防の修理までは手が回っていません。


こんなに海も空もきれいなのに、
海底をさらっていないので、
今年も田中浜では海水浴ができないそうです。

田中浜から、小田の浜に移動しました。
最後の小さな丘を越え、下り坂を滑っていきます。自転車に乗っていると、潮風がとっても気持がいい。本来は、そんなのんびりした場所なんです。大島は。


小田の浜を抜けて、長崎まで来ると、お世話になった民宿の敷地に重機が入っていました。
好きだった景色がまた1つ減りました。


港に茂った青い藻が、満潮時の冠水を表しています。
傾いた灯台といい、まだまだこの辺りは手つかずです。
のんびり泳いでいるカモメたちは、大津波があったことを覚えているのかな。


小田の浜は、海水浴場としてオープンしていました。
今夏、宮城県で唯一の海水浴場だそうです。

お客さんはまだまだ少ないのですが、夏の大島にははしゃぐ人の声が似合います。
海辺で食べる、気仙沼ホルモンは美味しかったです。


海を眺めてボーッとしてから、2軒ほどお世話になった方にあいさつに伺いました。
今回の震災で、あらためて大島架橋が必要だという話になったこと。
ただ橋ができることによって、島の人口が減少しないか心配だということ。

わかめの養殖についてのこと。
そして、2月から4月の間であれば、わかめを直送してくれるということ。
あの美しい「緑の真珠」の復興に向けて、一歩一歩歩んでいるのです。


帰りのフェリーに乗ると、
いつものようにかもめが見送ってくれました。

「またおいで、今度はもっと復興しているから。」という、
かもめの声を耳にして、
大島を後にしました。


――――
住所 〒988-0665 宮城県気仙沼市浦の浜108-11
電話 0226-28-3000

2012年8月23日木曜日

8月の東北 ―気仙沼港周辺―

8月15日。
去年の10月以来、10か月ぶりの気仙沼。
あっという間の10か月でした。

街中に立っているのぼりを見ると、気仙沼に来た気持ちが強くなります。
三陸を歩くと、各地に見られる復興への願いがこもったのぼり。

街は少しずつ、明るさを取り戻そうとしています。
気持ちを奮い立たせるためにも、そして鎮魂のためにも祭が必要。


気仙沼市役所の駐車場です。
震災直後の3月26日に訪れた時、地元のお弁当屋さんがここに仮設の食堂を開いていました。
小さな女の子がむさぼるようにおにぎりにかぶりつき、そしてニコッと笑った顔が忘れられません。


港に近づいてくると、まだまだ津波の爪あとがいたる場所で見られます。
解体されて、基礎だけ残した部分も増えてきました。
仮設の店舗も増えてきましたが、まだまだ少ないですね。少しでも早く、看板をかけ戻せる日が来るように。


ようやく活気が出てきた「おさかな市場」の周辺。
港の北側では、大きな船の修繕が行われていました。

フェリー乗り場の奥の方では、ビルが建築・改修されています。
少しずつですが、動き始めた箇所も見られるようになってきました。


一方で、港本体はいまだに津波の被害を受けたまま。
桟橋はまだ海の中にあるので、フェリーは直接接岸しています。エースポートのガラスも割れたままです。

フェリー乗り場に至っては、大規模に冠水しているために、ポンプで水を出していましたが、出しても出してもきりがありません。
まだまだ、先は長そうです。


大島に向かうフェリーに乗ると、山の青さが戻ってきたように見えました。
でも、サルベージ船が海底に沈んだ石油タンクを掘り出していました。水道の流れの関係で、いまだに海底に漂流物が流れてくるそうです。
沖合にある階上地区を見ても、まだまだ復興にはほど遠いようです。


エースポート側に作られた復興屋台村。昼間から多くの人が集まっていました。
復興を進めていくためには、少しでも力をつけていかなければなりません。

美味しい食事と、楽しいお酒、少しでも飲食店が増えることが、みんなの力になっていきます。
賑やかな笑い声が少しでも多く聞こえてくるように。


階上観光協会のホヤぼーや。
顔の傷は、津波に流されたのでしょうか。
「津波なんかに負けないぞ!」
そう言っているかのようです。