2012年7月2日月曜日

お醤油と日本酒のマリアージュ

6月30日。
「造り酒屋をもっと知る会 その129」に参加しました。
今回のテーマは、“お醤油と日本酒のマリアージュ”、これは日本人にとって永遠のテーマですね。
実はこの内容でやるのは今回で2回目、とはいえ精志専務がまったく同じ内容でやる訳がありません。

期待に胸をふくらませ、栗山の駅で降ります。


まずは蔵見学です。
タンクにもろみが入っていようとなかろうと、精志さんの酒への情熱は衰えません。


いつ見ても壮観な、9台の槽を見てから移動してくると、あの大きなタンクが外されていました。
家畜の飼料用に、3つ引き取られたそうです。
空間がポッカリとあいて、変な感じ。普通酒時代を語るものが、また1つ消えました。


冷蔵庫の匂いをかぐと、
夏が来たような気がします。

その後は登録有形文化財として、歴史のつまった母屋周辺を散策。
和風建築に煉瓦造りの建物と、どこから見ても絵になります。


栗の花も咲いていましたよ。

大徳寺納豆を肴に、うすにごりを呑みながらしばらく談笑。
自分が育った場所だけに、精志さんもいつも以上にリラックスしているかのようです。


手前の鉢は燗酒用のお燗石。
中に焼けた石を放り込んで、
燗酒をつけたそうです。

その後は移動して、本題の“お醤油と日本酒のマリアージュ”に取り組みます。
いつも玄関で、丁寧に出迎えてくれてありがとうございます。


今回は醤油と日本酒を共に引き立てるレシピ。
そして大事なことは安易に醤油をかけるような、醤油を無駄にする行為はしないということです。

まずは厚めの本枯れ節を用意して、海苔と一緒に煎ります。
ざっくりと切った木綿豆腐を皿に取り、冷や奴。ちょっとだけ和歌山県の角長濁り醤を垂らします。
醤油の味をシンプルに楽しむことができますよね。


続いては、サーモンの刺身に、愛知県のしろたまりで3日間漬け込んだ新玉ねぎのみじん切りを乗せ、ミニトマトと炒った干しエビをふりかけ、黒こしょうで味つけしたもの。
この日の、一番人気のメニューでした。


他にも、鯛の刺身を醤油漬け(香川県かめびし醤油)にしたきざみ昆布・炒ったナッツと合わせてみたり、鰹の刺身をにんにく醤油(石川県金沢ひしほ醤油)・きゅうりなどと合わせてみたりと、知る会らしからぬお刺身が続きました。

精志さん曰く、安易に醤油をつけて刺身を食べることに対する、精志さんからの提案だそうです。
そして、それぞれに北の錦を合わせながら、相性を楽しみます。


今回人気だったのは、
真ん中のR60。
人生の先輩との歴史をかみしめながら、
楽しむお酒です。

またもや始まる、精志の3分間クッキング。
ダシをしっかりととってから、醤油で味つけをして、出てきたものはお吸いものです。
これがとってもお酒と合うんです。 


デザートは、アイスに醤油をかけていただきました。

今回は醤油というテーマと、それぞれの具材が、自分たちにとって身近なものばかりでした。
それだけにレシピや相性に対しても、参加者のみなさんがそれぞれ一家言あるのですが、最後は精志さんの提案にみんな納得です。

気持ちのいい時間を過ごして駅まで歩いてくると、青空が広がっています。
余韻を残しながら、早々に栗山を後にしました。



――――
・「小林酒造
住所 〒069-1521夕張郡栗山町錦3丁目109
電話 0123-72-1001
営業時間 記念館10:00-17:00

2 件のコメント:

  1. どうでもよいことかも知れませんが、写真巧いですね〜。

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  2. >>blueslimeさん
    ありがとうございます。
    そう言っていただけると嬉しいです。
    はりきって写真を撮りますね。

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