「造り酒屋をもっと知る会 その129」に参加しました。
今回のテーマは、“お醤油と日本酒のマリアージュ”、これは日本人にとって永遠のテーマですね。
実はこの内容でやるのは今回で2回目、とはいえ精志専務がまったく同じ内容でやる訳がありません。
期待に胸をふくらませ、栗山の駅で降ります。
まずは蔵見学です。
タンクにもろみが入っていようとなかろうと、精志さんの酒への情熱は衰えません。
いつ見ても壮観な、9台の槽を見てから移動してくると、あの大きなタンクが外されていました。
家畜の飼料用に、3つ引き取られたそうです。
空間がポッカリとあいて、変な感じ。普通酒時代を語るものが、また1つ消えました。
冷蔵庫の匂いをかぐと、
夏が来たような気がします。
その後は登録有形文化財として、歴史のつまった母屋周辺を散策。
和風建築に煉瓦造りの建物と、どこから見ても絵になります。
栗の花も咲いていましたよ。
大徳寺納豆を肴に、うすにごりを呑みながらしばらく談笑。
自分が育った場所だけに、精志さんもいつも以上にリラックスしているかのようです。
手前の鉢は燗酒用のお燗石。
中に焼けた石を放り込んで、
燗酒をつけたそうです。
その後は移動して、本題の“お醤油と日本酒のマリアージュ”に取り組みます。
いつも玄関で、丁寧に出迎えてくれてありがとうございます。
今回は醤油と日本酒を共に引き立てるレシピ。
そして大事なことは安易に醤油をかけるような、醤油を無駄にする行為はしないということです。
まずは厚めの本枯れ節を用意して、海苔と一緒に煎ります。
ざっくりと切った木綿豆腐を皿に取り、冷や奴。ちょっとだけ和歌山県の角長濁り醤を垂らします。
醤油の味をシンプルに楽しむことができますよね。
続いては、サーモンの刺身に、愛知県のしろたまりで3日間漬け込んだ新玉ねぎのみじん切りを乗せ、ミニトマトと炒った干しエビをふりかけ、黒こしょうで味つけしたもの。
この日の、一番人気のメニューでした。
他にも、鯛の刺身を醤油漬け(香川県かめびし醤油)にしたきざみ昆布・炒ったナッツと合わせてみたり、鰹の刺身をにんにく醤油(石川県金沢ひしほ醤油)・きゅうりなどと合わせてみたりと、知る会らしからぬお刺身が続きました。
精志さん曰く、安易に醤油をつけて刺身を食べることに対する、精志さんからの提案だそうです。
そして、それぞれに北の錦を合わせながら、相性を楽しみます。
今回人気だったのは、
真ん中のR60。
人生の先輩との歴史をかみしめながら、
楽しむお酒です。
またもや始まる、精志の3分間クッキング。
ダシをしっかりととってから、醤油で味つけをして、出てきたものはお吸いものです。
これがとってもお酒と合うんです。
デザートは、アイスに醤油をかけていただきました。
今回は醤油というテーマと、それぞれの具材が、自分たちにとって身近なものばかりでした。
それだけにレシピや相性に対しても、参加者のみなさんがそれぞれ一家言あるのですが、最後は精志さんの提案にみんな納得です。
気持ちのいい時間を過ごして駅まで歩いてくると、青空が広がっています。
余韻を残しながら、早々に栗山を後にしました。
どうでもよいことかも知れませんが、写真巧いですね〜。
返信削除>>blueslimeさん
返信削除ありがとうございます。
そう言っていただけると嬉しいです。
はりきって写真を撮りますね。