2012年2月15日水曜日

蔵仕事を学ぶ 2日目 ―栗山 小林酒造―

12日も同じ6時8分発に乗車予定でしたが、列車が遅れてきました。
かなり焦ったのですが、途中まで迎えに来ていただいたので、なんとか7時過ぎに蔵に入れました。
逆に小1時間余計に働けるかと思うと、わくわくしてきます。


基本的な一日の流れは同じと言うことだったので、なるべく自分で先の動きを考えながら、積極的に動くように心がけてみました。

この日は特別純米の留仕込みがあり、櫂入れをしていたのですが、900kgの蒸米はかなりの量があります。
写真は、放冷機からエアシューターに流しているところ。
一人で櫂入れをしていると、手の感覚がだんだんなくなってきます。


作業が終わったら、すぐに洗いもの。これはどこの蔵に行っても同じです。
麹を触って手がすべすべになったはずが、水を触って手が荒れます。
それの繰り返しです。
指が割れても、食品を扱うので薬を塗ることもできません。


この日は、添の仕込みもあったので、タンクに麹を運び、その後櫂入れをしました。
水深があまりないので、上手に櫂を動かすのは難しいですね。

蔵人さんは午前中であがったのですが、親方(杜氏)と頭は麹の仕事があるとの事なので、一緒に残らせてもらいました。

お昼を「錦水庵」でご一緒しながら、お話を聞かせてもらいました。
今年、蔵に頭が入ったことで、かなり作業がしやすくなったそうです。
杜氏の造りたいお酒のイメージを、頭が細かく手伝っている、そんな感じのコンビネーションの良さを感じました。今年の酒質にも納得ができました。

午後の2回の室仕事の合間に、細かな作業や気になった場所を見せてもらいました。
普段は見られないような、地味な作業を見せてもらえたので、さらに酒造りの流れが自分の中でつながったように思います。

作業の合間に記念館に利き酒に行きました。頭と話をしながら利いていると、自分の中で疑問を感じていたことがスッキリとしていきました。有意義な時間でした。

ほとんど作業が終わり頃、誰もいなくなった仕込み蔵に行きました。
蔵を独占できる、贅沢な時間です。

タンクのそばで静かにしていると、もろみの奏でる音楽が流れてきました。
何度聞いても気持ちの良い、生命力のある音楽です。


気がついたら、外はとんでもない地吹雪になっていました。
この日の国道337号線は、視界はほぼゼロ。対向車線に追突した車や、路肩に横転した車が並んでいるのを見た時は、さすがにゾッとしました。


今回は2日間おじゃますることで、同じ作業でも色々と比較ができたのが、自分にとっての大きな成果でした。
精米歩合や、水分量で、ここまで蒸米は変わるんだということを実感です。

2日間、このような機会を作ってもらえて、とっても勉強になりました。
また日本酒のことが好きになりました。


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・「小林酒造
住所 〒069-1521夕張郡栗山町錦3丁目109
電話 0123-72-1001
営業時間 記念館10:00-16:00(冬季期間中)

・「錦水庵
住所 〒069-1521夕張郡栗山町錦3丁目93
電話 0123-73-7171
営業時間 11:00-16:00/火曜定休

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