2012年2月7日火曜日

酒造り見学と新酒を味わう+幻の泡汁

1月27日。
今年初の、「造り酒屋をもっと知る会 その126」に参加しました。

いつものようにのんびりとした光景を撮ろうとしたのですが、岩見沢を出発すると強烈な吹雪に見舞われ、栗山駅に着いた時には視界もかなり悪い状況でした。乗ってきた列車も真っ白。

でも、駅から小林酒造まで歩いていくと、徐々にきれいな青空が広がってきました。さっきまでの吹雪は何だったのでしょうか。

記念館に着くと、先月来た時よりもさらに雪が増え、相変わらず大きなつららが下がっています。まるで前髪のようです。
周りの建物を見ると、雪のお陰でいろいろなおじいさんの顔が見られますよ。


集合時間になるまで、いつものように記念館で試飲をします。
この時期は、来るたびに新しい蔵限定のお酒が入っているので、それも栗山まで来る楽しみの一つです。


極寒期の蔵見学は、蒸気と差し込む光が織り成す光景を楽しむことができます。
とっても幻想的。


精志専務が、スチームを使って何かを熱していますね。この時期、蔵だけで味わえる特別なものです。楽しみにしている参加者も、結構いるのではないでしょうか。

さて、お楽しみは後に残して、最盛期の仕込みの様子を見せてもらいました。
順番に仲、2日目、4日目、6日目のもろみです。それぞれの香りや表面の様子などから、発酵過程がわかって勉強になります。
微生物の働きって、本当に不思議。


仕込み蔵で冷えた身体を、先程専務が作ってくれた甘酒で温めました。身体中に優しい甘みが、じんわりと広がります。
スチームを使うからこそ、この優しい甘みが出るのだそうです。
家庭では出せない味でしょう。


仕込み蔵の外に出ると、また雪がしんしんと降りだしていました。
母屋を見てみると、ずんぐりとした雪に覆われて大変なことになっています。
このままでは、雪につぶされてしまいそう。早く助けてあげてほしい。


後半は、泡汁を楽しみます。
泡汁とは、タンクの縁についた発酵時の泡を三平汁に浮かべて食べる鍋料理。
発酵中の泡は持ち出し厳禁なので、蔵元限定の味です。


泡の香りともろみの風味が、塩味の効いた三平汁に良く合います。泡の効果をより実感してもらえるように、わざわざ山漬けの新巻鮭を使ってくれました。
ふんわりとした香りが食欲をそそり、みんながお代わりに殺到、ついつい食べ過ぎてしまうのです。

泡汁と北の錦を楽しみながら、精志さんの下で勉強会。いつもながら、例えが非常にユニークでわかりやすい。
日本酒が身近なものに感じられる講義です。


しぼりたてのお酒が中心だったので、ラベルがほとんどついていませんが、麹室が変わって2年目、去年よりは酒質が安定してきたように思います。

時間を忘れて精志さんとおしゃべりしていると、気がついたらまたもや周りが暗くなってきました。
ついつい、いつも長居をしてしまうので、気をつけないといけないですね。


しんしんと降り続く雪。
栗山町のポスターのそのものです。


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・「小林酒造
住所 〒069-1521夕張郡栗山町錦3丁目109
電話 0123-72-1001
営業時間 記念館10:00-16:00(冬季期間中)

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