2011年12月11日日曜日

すし 乃池 -谷中-

台東区谷中にある「すし乃池」。
東京滞在最後の昼は、必ずここでと決めています。

時間があれば、日暮里駅から歩くのがお勧めです。特に晴れた日は、谷中の霊園を抜けて、下町散策をすると徒歩10分弱くらい、軽くお腹が空きますよね。

天気が悪かったり、あまり歩きたくない場合は、地下鉄千駄木駅からゆるく坂を登ってもいいでしょう。
下町散策を楽しめます。

お店に着いたら、すでに知り合いの方が先に始めていました。
このお店を教えていただいた東京生まれの方と、久しぶりに昼間からのんびり寿司屋でお酒です。

昼から寿司屋さんや蕎麦屋さんで呑むのって、どうしてこんなに幸せなのでしょう。

2人のお約束ということで、瓶ビールを呑んでから、平目の刺身でのんびり熱燗です。
白身の魚、できれば少し時間をおいた平目があると一番嬉しいですね。
一切れふた切れ口にしながら、ぐい飲みを口に運ぶ、それだけで幸せな時間です。


しばらくは、いろいろとつまみで切ってもらいます。
「牡蠣もシャコも、今は北海道産がいいですよ。」との板さんからの声。
せっかく東京まで来たのに、嬉しいような寂しいような。


「乃池」と言えば、穴子。もちろんタレを塗ってもらうのもいいのですが、この日は山葵醤油でいただきました。
山葵が口の中をすっきりとさせて、穴子の味だけが口でふくらみます。


べったら漬けで口休めをしたら、いよいよ握りに行きましょう。


静かな日曜日。
晴れた日のうららかな日差し。
外は人の足音や声で賑わっているのですが、店の中はとっても静か。
扉に映る人影だけが、外の様子を知らせてくれます。

時間が止まったよう。


カウンターに座る楽しみは、板さんの包丁さばき。
ただ表面を撫でているようにしか見えないのに、きれいに捌かれていきます。
無言で見つめているばかり。


まるで宝石のような握りを、お勧めも聞きながら頼んでいきます。

ここまで来たら、順番なんか完全無視です。
自分で美味しそうだと思ったものを、頼んでゆっくり食べます。
その方が、心にも身体にも優しい。


最後に出てきた薄焼き玉子は、
フワフワしてケーキみたい。
寿司屋さんのデザートです。

〆にはさっぱりとした葱鮪(ねぎま)、最後の最後まで江戸前です。


ゆっくりおしゃべりを楽しんでいたはずが、あっという間に時間が過ぎました。
気持ち良く酔ったので、この後の下町散策がより楽しめそうです。


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・「すし 乃池
住所 〒110-0001台東区谷中3丁目2-3
電話 03-3821-3922
営業時間 11:30-14:00、16:30-22:00(日祝日11:30-20:00)/水曜定休

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